AutoCAD LTで時短 - 1 - スクリプトを活用
LT記事、始動!
こんにちは!
エカキオです!
これまで、AutoCADやLispについての記事を数多く掲載させて頂いておりますが、
AutoCADレギュラー版なんて高くて買えるかー!!
等々のご意見のほか、
LTはLispに対応しておりませぬ。
という貴重なご意見も頂いていますので、AutoCAD LTでも利用可能で、便利で有益な情報も提供させて頂きます。
LT利用者の皆さまにもぜひご覧頂けたらと思います。
(もちろんレギュラー版の方も使えます)
※筆者は、基本的にAutoCADレギュラー版利用なので、調べている中でLT利用可能だろうという情報によるものです。
エラー等で利用出来ない場合は、お知らせ頂けたら幸いです。
AutoCADの記事でも、Lisp以外に関しては利用出来るものも多数あると思いますので、そちらもよろしくお願いします。
AutoCADで時短 - 1 - ショートカットコマンド - 図描きの備忘録
AutoCADで時短 - 6 - 境界線の作成 - 図描きの備忘録
意外と知らないAutoCAD 小技10選 - 図描きの備忘録
今回ご紹介するのは、
「スクリプト」
です!!!
スクリプト……それはコマンド群団
スクリプトとはなんぞや?
と言う方のために、簡単に説明しますと、スクリプトというのは、コマンド群団です。
コマンドというよりかは、キーボードに入力されるキー達をあらかじめテキストデータに書き溜めておき、閃光の如く、PCに読み込ませるのです。
よくわからないし、メリットも不明ですか。そうですか。
1度書いたテキストデータは繰り返し利用が出来るわけです。
また、一部内容を改変すれば、様々な用途に対応出来ます。
エクセル等と合わせるとさらなる効率アップを図れることも!
デメリットとしては、小出しの瞬発性に欠けます。
ざっと、そんなところでしょうか。。
スクリプトの作り方
はい、作り方を説明します。
まずは、テキストを編集するメモ帳を開いてください。
Windowsキー
↓
すべてのプログラム
↓
アクセサリ
↓
メモ帳
で開きます。
なにを書き込むかというと、AutoCADのコマンドラインに入力するままです。
例えば、「直径100の円を、0,0の位置に作図」するスクリプトを作るとします。
コマンドラインでは、
circle Enter
0,0 Enter
D Enter
100 Enter
と順に入力しますね。
それをメモ帳に書くだけです。
ただし、メモ帳に入力される「スペース」や「Enter」もそのまま反映されます。
上の例で言うと、
circle
0,0
D
100
これだけで良いです。
見えていませんが、改行もしくはスペースが最後の「100」のあとにも必ず必要です。
コマンド入力の順番がわからなければ1度AutoCADにて一通りの流れを実行しながらメモ帳に書き写しましょう。
AutoCAD上で、「F2」キーを押すことでコマンドラインを別ウィンドウで開けます。
circle
0,0
D
100
まで書けたら、名前を付けて保存しましょう。
「circle_100.scr」
とでもしておきましょう。
最後を「.scr」にすることでスクリプトファイルであるということが認識されます。
スクリプトの使い方
上記の様に作成したスクリプトを使用するやり方は主に2つあります。
- 「script」コマンドを実行してロードする
- スクリプトファイルをAutoCADの画面にドラッグ&ドロップする
です。
どちらでも構わないと思いますが、個人的には後者の方が早いです。
自作のスクリプトファイルはどこかわかる場所にまとめて保管しておきましょう。
まとめ
LTでも使っていける、自動処理の仕方を紹介してきました。
別記事で紹介しているLisp実践編など、主な処理がコマンドのみで構成されているものであれば、メモ帳で書き直すことでスクリプトファイルとして利用出来ます。
そのやり方は、また改めてご紹介していきたいと思います。
それでは、この辺で。
エカキオ
※スクリプトは自己責任でお使い下さい。万が一、AutoCADがフリーズ、強制終了
した場合など不慮の事故が起きた場合も当ブログでは責任を負いかねます。
まずは何もないデータなどで、使用感を確かめてから使用することをお勧めします。