図面に情報を持たせる
こんにちは!
エカキオです!
AutoCADの図面を出力する時、だいたいは紙で印刷しますよね。
他社とのやり取りや上司とのやり取りの時にPDFを使うこともあると思いますが、AutoCADから直接PDFに書き出ししていますか?
印刷してから複合機でスキャンしている方も多いのではないでしょうか?
初めからPDFで使用を予定している場合場合、エコな観点からも紙を印刷せずにPDFで書き出しすることをお勧めします。
有名ブロガーのB-CHANさんも言っていますよ。
それはさて置き、PDFで直接書き出すことで、図面に様々な情報を持たせることが出来ます。
例えば、
- レイヤー(画層)情報
- 文字情報
この2つの情報がとても便利なのです。
書き出し方と合わせて説明します。
PDFにレイヤー情報を付加する
図面のPDFにレイヤー情報を持たせることで、受け取った相手の必要な情報だけ読み取ってもらうことが可能です。
同じPDFで関係者に配布しても、見る点も様々、欲しい情報も様々な場合でもレイヤーのオン、オフで切り替えられます。
忙しい上司に、A案B案C案を見せたい時、レイヤーで切り替えられれば、わかりやすいですよね。
ただ、配布された側にわかりやすいレイヤー整理は必ずしておきましょう。
また、配布の際に説明のコメントも付けて送ってあげてください。
前置きが長くなりましたが、実際のPDF書き出しの仕方をご説明します。
適当な図面を用意しました。
まずは印刷画面です。(Ctrl+P)
プリンタは「DWG To PDF.pc3」を選択し、プロパティをクリックします。
次にカスタムプロパティをクリック。
画層情報を含めるにチェックを入れます。
あとは、印刷したい設定にして「OK」です。
出来たPDFがこちら!
しっかり画層情報が含まれています。
パブリッシュでも画層情報を含められます!
以上が画層情報付PDFの作り方です。
ぜひともPDFに画層情報を含めましょう。
PDFに文字情報を付加する
文字情報を持たせることで、別のソフトなどの互換性が高まります。
WordやExcelに貼り付けるなど、データを受け取った側も嬉しい機能です。
では、文字情報の持たせる方法を説明します。
まず、こちらは使用するフォントの設定が必要になります。
AutoCAD2010(LT含む)から使用できる「TrueTypeFont」を使用します。
文字スタイル管理を開きます。
コマンド「ST」で開けます。
下の図のように、「MSゴシック」と書いてある左に、「T」が2つ重なったマークがあるかと思いますが、それが「TrueTypeFont」です。
そのマークがあるフォントを使用しましょう。
そのフォントを使用している図面を含んだ状態で、先ほど画層情報を含める時のカスタムプロパティ画面で、「フォントの取り扱い」欄で「すべてキャプチャ」を選択しましょう。
あとはPDFで書き出せば文字情報を持ったPDFが出来上がります。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
デジタル化が進んでいる現代ですから、利用できるものは利用して、円滑に業務を進めたいものですね。
一点注意が必要なのは、情報を持たせ過ぎるとかえってデータ量が大きくなり過ぎて、メールなどに添付出来ない可能性がありますので、お気をつけ下さい。
それでは、この辺で。
エカキオ