図描きの備忘録

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低価格CADとAutoCAD、徹底比較!!

DWGが扱える低価格CAD

こんにちは!

エカキオです!

本ブログで圧倒的人気を誇るのは↓の記事です。

ekakio.hatenablog.jp

世論としては、CAD界の大御所AutoCADを使わずして、いかに低コストでソフトを使用したいかが
よくわかる結果になっていますね。

そこで今回、DWGデータを扱えるDraftSightではない別の低価格CADを徹底検証してみました。


そのソフトとはこちらの2つです!!

ZWCAD

zwcad.co.jp

操作性の比較 基本編

まずは前記事同様に操作性の比較をしていきましょう。

AutoCADとの機能的な比較はどんなところか!?という疑問に対しては、
各社のまとめページを貼らせていただきます。

操作画面

ZWCAD

zwcad

IJCAD

ijcad


正直ソフトを立ち上げた時、驚きました。

これら、ほぼAutoCADです!笑

やっぱり、CADの王様「AutoCAD」に敬意を示してのこのインターフェースなのでしょうか。

AutoCADを使っていた人でも、なんの違和感もなく操作できます。


オプション

まずはオプションを開こうと思い、ここはツールバーからではなく、コマンドを使用して
開いてやろうと試みました。
さらに、コマンドリストを見ずにチャレンジしてみました。

「OP」とコマンドを入力すると、、、開きました。

ZWCAD

zwcad

IJCAD

ijcad

コマンドはやはり、AutoCADと同様だなぁと感じたのですが、
それ以上に、オプション画面の構成がAutoCADそのものだったことに驚きました。

DraftSightのオプション画面は、独自性があったのに対して、これら2つは
AutoCADと類似し過ぎていました。

驚きの連続です。

とりあえず、クロスヘアカーソルを100にして検証スタートです。


選択方法

こちらはAutoCADと同じ

  • 左から右:窓選択
  • 右から左:交差選択

この辺りは定番になっているのでしょう。

PCのスペックにもよるかと思いますが、私のSurface Pro3では
若干ZWCADの方の挙動に遅れが見られました。(コンマ2秒くらい)


オブジェクトスナップ

こちらもほぼ同じ仕様です。

更にAutoCAD同様、一時スナップにも対応しています。
一時スナップを使いこなすことで、作業が高速化します。

オブジェクトスナップの最大限利用はこちらも参照ください。

AutoCADで時短 - 4 - 一時スナップ - 図描きの備忘録

2つのソフトを比較して、
IJCADは一時スナップのメニューについても忠実にAutoCADベースとしています。
ただ、個人的にはZWCADの「2点間中点」が「W」で入力できる方に魅力を感じました。

zwcad

コマンド

コマンド利用は当然の機能となっていますが、
ショートカットコマンドはほぼほぼ、共通したものとなっています。

AutoCAD慣れした人でも、使い勝手が変わらず利用できます。

未だにツールバーからアイコンを選択している人はこの機にコマンド入力でツールを使用することをおすすめします!時短効果が半端ないです。

AutoCADで時短 - 1 - ショートカットコマンド - 図描きの備忘録
AutoCADで時短 - 2 - SCカスタマイズ実践編 - 図描きの備忘録

各ソフトのショートカットコマンドの編集方法はこちらです。

ZWCAD

zwcad

IJCAD

ijcad


印刷スタイル

AutoCADと同様に、CTBで管理しています。

AutoCAD利用の会社とも、CTBを共有することで線種等の互換性を確保出来ます。

いずれのソフトもTrueColorにも対応しています。

設定方法はAutoCADに準じた方法で可能です。

AutoCADで時短 - 11 - TrueColorで図面を手早く見やすく - 図描きの備忘録


カスタマイズ性

いずれのCADも低価格ではありますが、有料のものになりますが、
それ故、様々なカスタマイズが利用可能です。

  • LISP
  • マクロ
  • スクリプト

などなど

AutoCADで使用しているものをそのまま転用してできるものが多いです。

ekakio.hatenablog.jp

ekakio.hatenablog.jp

ekakio.hatenablog.jp


その他

その他の機能もほぼ、AutoCADです!

寸法スタイル、文字スタイル、ブロック、外部参照などなど。

ダイアログボックスのデザインはIJCADの方がAutoCADに寄せている感覚はありますが、
使用感としてはZWCADも問題なく使用できます。



価格比較 (2017年3月現在)

ここまで、機能比較、操作性の比較をしてきましたが、低価格CADというと気になるのはやはり価格ですよね。
AutoCADはサブスクリプション(一定期間に対する料金制)を始めました。低価格CADに対抗するような意味合いなのでしょうか。

AutoCAD R版を1年間利用するより、低価格CADのPro版(永久ライセンス)の方が低価格ですね。
高いか安いかを判断するのは、お客様次第でございます。

AutoCAD(1年間価格)

現在はサブスクリプション(一定期間に対する料金制)となっています。
AutoCAD LT  ¥43,092円(税込)
AutoCAD R  ¥161,870円(税込)

ZWCAD

ZWCAD2017 Std \75,000円(税別)
ZWCAD2017 Pro \95,000円(税別)

http://zwcad.co.jp/price.html

IJCAD(スタンドアロン版を記載)

IJCAD2017 STD ¥75,000(税別)
IJCAD 2017 PRO ¥100,000(税別)

製品紹介|AutoCAD(オートキャド)と高い互換性のCAD IJCAD


まとめ

いかがでしたでしょうか。
これからAutoCADを導入しようと考えていた方も、
これまでAutoCADを利用していた方も、
今後利用するソフトを一度考える機会になって頂けたら幸いでございます。

一方で今後間違いなく勢力拡大中のBIMですが、
低価格BIMが発売すればいいなぁと考えている筆者なのでした。

それでは、この辺で。


エカキオ

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